2019年02月04日

草花の書



人が
自らを信じられないのは
人の
欲望に
小さな真実が隠されているからだ

小さな真実は
未知の
知恵の
一端である

わずかに
訪れる声に
真実の暗号がある
それは

煌めく朝陽の
あさつゆの光

草木の
輝く葉音

いつかの
遠い記憶のなかに
暗号は

繰り返し刻まれている

覚えているだろう
思い出すだろう

小さな真実の
隠されていた場所を

知っている
よみがえる

胸に刻んだ遠い場所

ふりかえってごらん
思い出せるから

一度も
忘れたことのない
故郷の花の

したたる水のかおり

思い出す
よみがえる

記憶の端の鮮明な輝き
まだ

おぼえている
記憶が
よみがえる

忘れることはない
いのちの記憶
よみがえる

やってくる
輝きの
そのときがおとずれる

みずみずしい
花の香り
においたつ

おとずれる
花のひらくとき

くりかえされる
暗号の文字

きいてごらん
花のひらくおと

花のひらくとき
人は
思いだすことができる

ひらいてごらん
おとがきこえる

しずけさのなかに
ねいろが
きこえる

しずかにやってくる
くさと木と

風にゆれる
つゆの
かがやく光

おもいだせる
いつも
きざんでいた

くりかえし
おとずれていた

光のねいろは
てらしている
ひざしの

おとの
しらべ

たしかめなさい
輝く書が
つたえている

たったひとつの暗号を






posted by RFT 佐藤純子 at 10:57| 日記